9:30頃 レンタカーを借りて出発！

約23分

参拝前に「力こんにゃく」でパワーチャージ

まずは山寺駅前の「お土産とお食事・喫茶の店　えんどう」で、山形県民のソウルフード「玉こんにゃく」で腹ごしらえ。多くの人が山寺を登る前に玉こんにゃくを食べて力をつけていくことから「力こんにゃく」と呼ばれています。中国で修行していた慈覚大師が、中国で漢方薬として使われていたこんにゃくを山寺で精進料理にしたのが始まりと言われており、「山寺でこんにゃくを食べると心と体がきれいになる」とも言われています。

約3分

芭蕉の時代より風情を残す蝉しぐれ

山寺の正式名は「宝珠山立石寺」と言い、貞観2(860)年に清和天皇の勅願のよって慈覚大師が開いたと言われています。奥の細道で松尾芭蕉が「静けさや岩にしみいる蝉の声」と句を詠んだのは元禄2（1689）年のこと。300余年が経過した現在も蝉しぐれが響き渡っています。山頂までは足に自信がある人でも1時間はかかります。息を切らしてようやくたどり着くと目を見張る絶景が。新緑の季節も美しいですが、秋の紅葉の色彩は言葉を失うほど。四季折々の山寺の素晴らしさを堪能してください。

約34分

フルーツの香りに誘われて「チェリーランドさがえ」で小休止

山形県は日本有数のフルーツ王国です。「西洋ナシ」「サクランボ」「アケビ」の収穫量はいずれも全国1位。シーズンになると街中に甘い香りが漂います。寒河江市の観光さくらんぼ園ではさくらんぼの食べ放題などを実施している農園が多く、道の駅「チェリーランドさがえ」でも格安で販売しています。旬は6月中旬から7月下旬。美味しいさくらんぼを産地で召し上がれ。

約1時間

愛をとりもつ「とりもつラーメン」

ラーメンにかける年間の金額が日本一多いというほど、山形県民は大のラーメン好き。あっさり醤油の「米沢ラーメン」、辛味噌が癖になる「赤湯ラーメン」と並び、ラーメン好きを唸らせているのが新庄市を発祥とする「とりもつラーメン」です。あっさりとしたスープに臭みを抜いたモツの旨味が加わり、他にはない美味しさを生み出しています。新庄駅に一番近い「急行食堂」では、醤油味のほか塩味も提供されています。とりもつラーメンは市内の各ラーメン店で提供されていますので、食べ比べてみてください。

約34分

名物の板そばを味わう

おなかに余裕があるなら「板そば」もおすすめ。山形県内陸部で好んで食べられる田舎そばです。農作等の共同作業や集会後に振舞ったのが由来と言われ、その名残を受けて長方形の板に盛り付けられています。噛めば噛むほど旨味が増し、そのおいしさは何杯もおかわりしたくなるほど。大蔵村にある「ふるさと味来館」では、そば打ち体験のほか、板そば(800円)をはじめ、鶏そば(700円)、とりもりそば(1,000円)など、地元の食材を使った昔ながらの“ふるさとの味”を食べられます。

約15分

まるでそこは大正時代　風情漂う肘折温泉

クネクネとした山間をしばらく走って、本日の宿泊地「肘折温泉」に到着しました。平安時代に開湯された歴史のある温泉街で、約20件の旅館や民宿が鄙びた湯治場の雰囲気を形成しています。「肘折」という名の由来は、肘を折った老僧がこの地のお湯に浸かったところ、たちまち傷が癒えたという説をはじめ、諸説が縁起として語り継がれています。早めに到着して街を散策しましょう。

9:00頃 出発！

肘折温泉では春～秋の間、5:30から湯治客向けの朝市が行われています。肘折の朝市は大正6年に基本的な枠組みが作られ、当時は50人前後もの行商人が各旅館前に集まり、農産物や日用品を販売していたといいます。ゆっくり朝風呂につかるもよし、朝市で地元の方々と交流するもよし。思いのままに朝のひと時を過ごしましょう。

約35分

舟下りが有名な山形随一の一級河川「最上川」

肘折温泉から鶴岡街道(国道47号線)に合流し、最上川と並行しながら日本海を目指します。最上川は229 kmの一級河川で、日本三大急流の一つに数えられています。雄大な景色の中を進む「最上峡芭蕉ライン舟下り」が楽しめるほか、優れた釣り場としても知られ、コイやナマズなどの淡水魚のほか、イワシやメバルなどが釣れることもあるそうです。

約42分

米どころ酒田を現在も支える「山居倉庫」

酒田は江戸時代に北海道から関西へ物資を運んだ「北前船」の寄港地として栄えた港町です。屋敷や料亭だった建物が保存されているなど、今も当時の面影を残しています。その中のひとつ、山居倉庫は明治26（1893）年に建てられた米保管倉庫です。夏の高温防止のために背後にケヤキ並木を配し、内部の湿気防止には二重屋根にするなど自然を利用した低温倉庫として現在も利用されています。

約30分

クラゲの飼育数世界一！

山形県・鶴岡市の加茂水族館は通称「クラゲ水族館」と呼ばれています。その種類500種以上。世界ギネス記録にも認定されています。以前は廃館寸前まで客足が遠のいていましたが、飼育員がサンゴの水槽からサカサクラゲの赤ちゃんを発見したことをきっかけにクラゲの展示に力を入れると業績はV時回復。週末ともなると県外からも多くの人が押し寄せ、幻想的な癒しの世界を楽しんでいます。レストランではクラゲを使ったメニューが提供され、中からクラゲが飛び出す「クラゲアイス」も販売しています。話のネタに食べたいところですが、食べるのには勇気が必要ですね。

約1時間

湯殿山にゴールまでの安全を祈願

鶴岡から山形まで国道112号線の山間地帯を突っ走ります。沿線に見える羽黒山・月山・湯殿山は「出羽三山」と称され、山岳信仰の場として多くの修験者、参拝者が集まっています。重要文化財に指定されている建物も多く、いずれも厳かな雰囲気が漂っています。旅の終わりはもうすぐ。湯殿山を参拝してゴールまでの安全を祈願しましょう。

約1時間