夜行便に乗って旅のスタート！

瀬戸大橋やしまなみ海道を使って、四国へ直接入ることもできますが、特に関西周辺から訪れる方におすすめしたいのが大阪南港に就航しているオレンジフェリー！毎日22時に大阪南港発→早朝6時に愛媛県東予港着なので、移動時間を効率的に使うことができます。しかも現在、新造船が就航し、スタンダートな客室でもプライベートがしっかり確保されているため、快適な船旅が楽しめるのが嬉しいところ。なお、マイカーでなくとも南港周辺でレンタカーを借りて乗船するのも良いかもしれません。

約30分

6:00頃 スタートから醸し出す秘境の様相！ 目指せ「瓶ヶ森林道」

東予港を出発したら、まず国道194号線へと進んでいきます。一つ目の目的地・瓶ヶ森林道（UFOライン）は、四国の屋根の一番高い部分を形成する石鎚山系に沿った山岳スカイライン。愛媛県西条市と高知県いの町の県境付近から、国道194号線を逸れて上っていくことでアクセスできます。具体的には、寒風山登山口のある地点が入り口です。海から少し離れて国道194号線に入るだけで、川は透き通ったエメラルドブルー、そして目の前に対峙する四国の山々。スタートから秘境感満載のドライブを楽しみましょう！なお、この先にご飯を食べられる場所は皆無なので、市街地で予め購入しておくことをおすすめします。

約2時間

まさに天空の道！四国の大自然が作りあげた西日本最高標高の道

元々、二輪乗りに人気のあったマニアックな道「瓶ヶ森林道」。そんなこの道が一躍脚光を浴びたのは、2018年に放送されたカローラスポーツのCM！俳優の菅田将暉さんと女優の中条あやみさんが、山の稜線に沿った天空の山岳道路を爽快にドライブデートする映像が流れて「一体ここはどこ？」と話題を呼んだのです。前半はしばらく木々に囲まれた道を進むのですが、標高1400ｍを超えるあたりから、木々が生育しなくなる森林限界を迎えると、景色は一変！まさに天空の道と呼ぶに相応しい絶景を見せてくれます。颯爽と走り抜けるもよし！車を降りて思いっきり大自然を感じるもよし！思い思いに素晴らしいパノラマを満喫してみてはいかがでしょうか？

車で約30分、徒歩で約1時間

往復1時間30分！日本三百名山「伊予富士」へ絶景ハイキング

少し体力に自信がある方は、ハイキングもおすすめ！前述したように、この瓶ヶ森林道は、石鎚山系に沿って展開しているため、道の至る所に登山口が設けられ、登山やハイキングを楽しめます。中でも日本三百名山に選ばれている「伊予富士」は往復1時間30分という初心者向けのコースながら、愛媛県と高知県を隔てる四国の屋根の頂を踏むことができる名山。山頂から見下ろす瓶ヶ森林道の壮大な景色も必見です。

約1時間

四国の大自然を育む「生命の水」を飲む

瓶ヶ森林道には、四万十川と並んで、四国を貫く大河川として知られる「吉野川」の水源地があります。そして詳細は後述しますが、石鎚山麓に佇む秘境「面河渓」は、日本で一番透明度が高いと言われる「仁淀川」の源流。石鎚山中腹の山岳道路を走れば、四国の生命の源も辿ることができます。なおこの場所では水を汲むことができませんが、前述した伊予富士の登山口では水が湧いており、汲むことが可能！ハイキングで消費した分の水を補給してはいかがでしょうか？

約1時間

18:00頃 山の世界でしか味わえないグルメと非日常の時間

石鎚山の土小屋登山口付近の山荘で宿泊。石鎚山の登山者の拠点になっているのですが、もちろん山に登らなくても利用可能！この場所に宿泊する魅力は主に二つあります。一つ目は、山に泊まる非日常の時間です。普段の生活では見られない石鎚山の夜景や、行き交うヒメボタルなど幻想的な景色を見ることができます。また山荘ならではの料理も魅力の一つ！質素なものが多いですが、標高1500ｍという場所で頂く天然食材のご飯は格別です。一日の終わりをビールで〆て、熱々のお風呂に入れば、気持ちよく熟睡できるはず！

9:00頃 出発！

約5分

西日本最高峰の山塊に飛び込む！圧倒的なスケールの絶景を堪能

瓶ヶ森林道と繋がっている「石鎚スカイライン」。両者を一括りで捉える場合もあるのですが、それは本質的に異なります。なぜなら瓶ヶ森林道が森林限界の稜線を走る道に対して、石鎚スカイラインは長大な懐の石鎚山へダイブするような、性格を異にする道だから。進んでいけば、山脈を形成する一つの峰に過ぎなかった「石鎚山」が、単体でもこんなにも存在感があるのか!?と、この山の別の側面に驚くことでしょう。

約1時間

四国の生命の源！石鎚山麓で母なる自然に出会う

石鎚スカイラインの終着点にある「面河渓」は立ち寄り必須！トンネルを抜けた先にあるエメラルド色の水はまさに宝石のようで、辺り一面には天然のマイナスイオンが充満し、この場所は「生命の源」なんだということを実感できます。周囲に立ち並ぶ白色の安山岩とのコントラストも言葉を失う美しさです。

約10分

自然が育んだ山の幸をおやつ代わりに購入！

近くにある「道の駅 おもごふるさとの駅」では、地元のグルメが味わえる屋台が立ち並びます。特にタラの芽の天ぷらが激安かつ絶品なので忘れずに購入してほしいところ。道中の良いお供になりますよ。

約1時間30分

陸の孤島「四国」の秘境ドライブを満喫！

石鎚スカイラインを下りきると、県道12号から国道490号をつなぎ約50kｍのドライブ！ 愛媛の南部に位置するこの久万高原一帯はまさに陸の孤島。信号はおろかコンビニもほとんどない秘境地帯です。しかし、道は広くどこまでも続く自然に癒され、爽快なドライブを楽しめるはず！

約2時間30分

四国が誇る牧歌的風景！「四国カルスト」の世界へ

地芳トンネルを入る前に右折して県道36号線へ入り、しばらく木々が鬱蒼とする道を進めば、二つ目の四国の屋根「四国カルスト」へ！地芳峠から一気にカルスト台地が開けるパノラマは圧巻！草原の緑に石灰岩の白色が映え、そこを走る道が本当に美しく、思わず車を停めて立ち尽くしてしまうことでしょう。眼下には四国の屋根を形成する山並み、自由闊歩する放牧牛も相まって「本当にここは日本なのか？」とさえ思ってしまう牧歌的風景を見せてくれます。

約10分

四国カルスト産・絶品ソフトクリームに舌鼓！

四国カルストの中心部「姫鶴荘」へと辿り着いたら、店頭で販売しているソフトクリームの購入を忘れずに！四国カルストで放牧されている牛から搾乳した、新鮮な生乳を使ったこのソフトクリームは、素朴な甘さとまろやかな風味が絶品です。

約1時間

18:00頃 美しい自然に囲まれた高知の秘境に泊まろう！

宿泊は四国カルストに位置する山荘（姫鶴荘・天狗荘）か、カルストを下ったところにある梼原町・津野町の宿（民宿長寿庵・郷麓温泉など）。宿は数軒しかないので、あらかじめ予約必須です！どのお宿も、秘境らしい大自然の中にあり、都会では味わえない静寂で、心洗われる時間を過ごせます。山の幸・海の幸揃った高知ならではの郷土料理も堪能！

9:00頃 出発！

約1時間30分

知られざる大パノラマの公園道路「風の里公園」へ

高知県津野町「風の里公園」は、20基もの風車が標高1000ｍの峰々に並び立ち、その中に道路が走る公園。全国的に見ても、三重県の青山高原など事例が少なく、稀有な景観を呈しています。そんな「風の里公園」のハイライトこそ第11号機風車の傍にある「風の広場」です。風車間を縫う道の脇に突如、開けた草原が現れ、その先には鳥形山の峰々が思いっきり広がります。緑と青のコントラストが美しく、風車と山が一挙に臨める開放感あるこの広場は、まさに「風の里」を冠するに相応しい場所と言えるでしょう！

約1時間30分

旅人に愛される秘境の絶品バイキング！

風の里公園から麓に下ったら、高知の秘境が誇る「いろは食堂」の絶品バイキングへ！なんと800円というリーズナブルな価格で、地元の野菜や、特産のこんにゃくを使った30種類以上のおばんざいを頂くことができるのです。地元のお母さんたちの愛が詰まった料理に、お腹も心も満たされること間違いなし！

約1時間

海から山へと！太平洋を見渡す絶景シーサイドライン

津野町を抜けて海へ。須崎市まで出れば、四国縦断は完了です。そしてラストに訪れたいのが、太平洋を見渡す絶景シーサイドロードの「横浪黒潮ライン」。切り立ったリアス式海岸の先に真っ青な海が広がるパノラマは爽快かつ圧巻！アップダウンやテクニカルなカーブなど変化に富んだこのルートは、ドライブを満喫するのに最適な道と言えるでしょう。

約10分

絶景を見ながら、高知県民熱愛の「アイスクリン」を！

横浪黒潮ラインの中央部に位置する景勝地の帷子崎（かたびらざき）では、高知県民が愛して止まない「アイスクリン」の出店が営業しています。海の絶景を横目に、甘いアイスを味わってみては？

約30分

高知が誇る景勝地「桂浜」で癒しの風景に出会う

横浪黒潮ラインを走り抜けたら高知の景勝地「桂浜」へ。高知市街までの海岸ルートは右手に思いっきり太平洋が広がり、まるで北海道をドライブしていると錯覚するほどのスケール！到着すれば、坂本龍馬像が見下ろす、美しい桂浜へ辿り着きます。弓状に展開する海岸と茂り合う松も趣抜群！

約3時間