本州最北端、恐山や大間など下北半島をぐるり一周! 奥入瀬・十和田もめぐる!2泊3日おすすめ観光モデルコース
日本三大霊場の恐山や、まぐろで有名な大間町のある、本州最北端の半島が下北半島です。 そのユニークな形から「マサカリ半島」とも呼ばれる下北半島周遊には、新幹線発着の八戸駅からレンタカーが便利です。知る人ぞ知る風光明媚な景勝地を効率良く回り、手つかずの自然と新鮮な魚介を堪能しましょう。国の特別名勝、奥入瀬渓流も散策する欲張り2泊3日の周遊プラン。冬季は閉鎖される場所が多いため、春~秋がおすすめです。
旅行プラン・モデルコース概要
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1日目
1 八戸駅
2 道の駅よこはま 菜の花プラザ
旬を味わう!ホタテラーメンに菜の花ソフトはいかが?
下北半島の玄関口に位置し、八戸駅から陸奥湾沿いを北上していく途中で気軽に立ち寄れる道の駅です。地元食材を生かしたレストランや売店もあり、ランチ休憩にもぴったり。プリプリのホタテが乗った名物ホタテ塩ラーメンやほたて丼が人気です。また、菜の花作付け日本一の町らしく、菜の花ドーナツや菜の花ソフトといった菜の花商品も豊富な品揃え。獲れたての野菜や特産品販売コーナーも充実していますので、ぜひ寄り道してみてください。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 道の駅よこはま 菜の花プラザ |
住所 | 青森県上北郡横浜町字林ノ脇79-12 |
電話番号 | 0175-78-6687 |
アクセス | ・車で/八戸駅から約1時間半 ・電車で/八戸駅から約1時間15分「陸奥横浜」駅下車、徒歩約10分 |
営業期間・時間 | 4月1日~12月30日 無休(12月31日、1月1日は定休日) 1月2日~ 3月31日 毎週火曜定休(火曜日が祭日の場合は翌水曜日) 【レストラン「鮮菜」】 4月~12月 11:00~17:00(ラストオーダー:16:30) 1月~3月 11:00~15:30(ラストオーダー:15:00) 【物産館「菜の花プラザ」】 4月~12月 8:00~18:00 1月~3月 9:00~17:30 |
平均滞在時間 | 45分〜1時間 |
関連サイト | 道の駅よこはま「菜の花プラザ」 |
約50分
3 恐山
まるで地獄!? おどろおどろしい風景の先には極楽も
日本三大霊山にも数えられ、その名にふさわしく地獄さながらの風景が広がる恐山。硫黄のにおいが立ち込め、ごつごつとした岩場から立ち上る蒸気が異様な雰囲気を醸し出しています。硫黄泉が湧出し、亜硫酸ガスで焼けた岩肌に整備された順路を回りながら、血の池地獄や地獄谷等と名付けられたポイントを地獄めぐり。その先、宇曽利山湖の岸、その名も極楽浜にたどり着くと深く澄んだ水が美しく、地獄との対比が不思議な光景でもあります。境内には硫黄泉を利用した温泉もあり、恐山霊場への入場券のみで利用可能。なお、冬季は恐山へ向かう道路が通行止めとなり、恐山自体も閉山となりますのでご注意ください。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 恐山 |
住所 | 青森県むつ市田名部宇曽利山3-2 |
電話番号 | 0175-22-3825(恐山寺務所) |
アクセス | ・車で/下北駅から約40分 ・バスで/下北駅から下北交通バスで約40分「恐山」バス停下車、徒歩すぐ |
営業期間・時間 | 冬期休業(積雪状況により不定期) ・5月1日 から 10月中旬 6:00~18:00 ・10月中旬 から 10月31日 6:00~17:00 |
料金など | 入山料 大人500円、小学・中学生200円 |
平均滞在時間 | 1時間半~2時間 |
関連サイト | 恐山霊場|青森県観光情報サイト アプティネット |
約30分
4 薬研渓流遊歩道
情緒たっぷり、静かなる渓谷に耳を澄まして
ヒバ(アスナロ)やブナ、カエデなどの木々に彩られた渓谷で、川のせせらぎを聞きながら森林浴。手つかずの自然に覆われていますが、1周6㎞の遊歩道が整備されているので、安心して森の散歩が楽しめます。ヒノキ科のヒバは香りも良く、美味しい空気を吸いながら森のじゅうたんで少し一休みしてはいかがでしょうか。吊り橋を渡った先にはトロッコ線路の跡や手彫りのトンネル等も残り、味わい深い空間を作り出しています。なお、時間に余裕のない方は散策コースを短めにし、1時間程度で回ることも可能です。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 薬研渓流(遊歩道) |
住所 | 青森県むつ市大畑町薬研 |
電話番号 | 0175-34-2111(むつ市大畑庁舎産業建設課) |
アクセス | ・車で/下北駅から約36分 |
平均滞在時間 | 1時間半~2時間 |
関連サイト | 薬研渓流(遊歩道)|青森県観光情報サイト アプティネット |
約3分
5 薬研温泉
17:30頃 世間の喧騒を忘れ、温泉に浸りながら自然に調和する
人里離れ、自然に囲まれた露天風呂が名物。恐山を開いた慈覚大師がこの地で負傷した際、河童に運ばれてきて傷を癒したという伝説から、別名「かっぱの湯」とも呼ばれています。一瞬躊躇するほどの熱いお湯ですが、入った後は肌がしっとり。受付などはなく、脱衣所とお風呂のみで、自然保護のため石鹸やシャンプーの利用も不可です。男女別に利用時間が設けられているため、事前に確認してから向かいましょう。なお、近くには町営の「夫婦かっぱの湯」という男女別の露天風呂施設もあります。時間のない方は、無料の足湯を気軽にどうぞ。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 薬研温泉露天風呂 かっぱの湯 |
住所 | むつ市大畑町薬研 |
電話番号 | 0175-34-2111(大畑庁舎産業振興課) |
アクセス | ・車で/下北駅から約50分 |
営業期間・時間 | 「かっぱの湯」7:00~17:00(4月初旬~11月初旬) ※男性利用時間 7:00~9:00、11:10~13:00、15:10~17:00 ※女性利用時間 9:10~11:00、13:10~15:00 ※冬期閉鎖(11月~3月) ※雪の影響により開始が遅れる場合あり 「夫婦かっぱの湯」 ・4月~10月 8:30~18:00 無休 ・11月~3月 10:00~17:00 火曜休 |
料金など | 「かっぱの湯」入浴料無料 「夫婦かっぱの湯」大人(高校生以上) 230円、小人(小学生・中学生)110円、幼児無料 |
平均滞在時間 | 30分~1時間 |
関連サイト | 薬研温泉露天風呂 かっぱの湯|青森県観光情報サイト |
2日目
6 薬研温泉
8:00頃 出発
約1時間50分
7 仏ヶ浦
自然の強大なパワーに生み出される神秘の世界に身を置いて
約2㎞に渡って奇岩の続く海岸、仏ヶ浦(ほとけがうら)は如来の首や五百羅漢、一ツ仏などと名付けられた岩々の総称です。原型は約1500万年前の海底火山活動によって形作られたといわれ、透き通る水のコバルトブルーと巨大な白緑色の凝灰岩の奇形が神秘的な景観を織りなしています。近くの港から観光船も出ており、海から眺める景色もまた格別(往復1時間、上陸30分)駐車場から海岸までは片道20分ほどの遊歩道(下り坂)なので、体力に自信のない方は観光船で海からのアクセスを検討しましょう。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 仏ヶ浦 |
住所 | 青森県下北郡佐井村大字長後縫道石地内 |
電話番号 | 0175-38-2111(佐井村役場) |
アクセス | ・車で/下北駅から約1時間15分、駐車場から徒歩20分 ・バス等で/下北駅から下北交通バスで3時間強「佐井」バス停下車、佐井港まで徒歩1分、高速観光船で往路30分(上陸30分、復路30分) |
平均滞在時間 | 1時間半 |
関連サイト | 国指定天然記念物 『仏ヶ浦』 | 青森県佐井村を旅しよう! |
約1時間
8 大間崎
言わずと知れた大間マグロに舌鼓
大間といえば、黒いダイヤとも称されるクロマグロ。本州最北端に位置する下北半島大間町は津軽海峡に面しており、天気の良い日には北海道の函館山まで見渡せます。毎年マグロシーズンが本格化する9月~10月の日曜日は、大間マグロの解体ライブショー&試食イベントが人気。天然本マグロの名産地で贅沢にマグロのランチとは、想像するだけでもお腹が鳴りそうですね。観光案内所「大間崎レストハウス」では「本州最北端大間崎到着証明書」を1枚200円で発行してもらえるので、記念にいかがでしょうか。マグロの一本釣りをモチーフに造られたモニュメントは絶好の記念撮影ポイントとなっています。
大間崎レストハウスは、最北端の碑のすぐ隣にあります。無料の観光案内所&休憩所として、10月末までオープンしています。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 大間崎 |
住所 | 青森県下北郡大間町大間大間平17−1 |
電話番号 | 0175-37-4353(大間崎レストハウス) |
アクセス | ・車で/下北駅から約1時間15分 ・バスで/下北駅から下北交通バスで1時間40分「大間崎」バス停下車、徒歩すぐ |
営業期間・時間 | 自由 ※但し大間崎レストハウスの営業は4月下旬~10月31日9:00~16:00、冬季休館 冬季は大間町観光協会にて「本州最北端大間崎到着証明書」発行 |
平均滞在時間 | 1時間半~2時間 |
関連サイト | 大間町観光協会 |
約25分
9 下風呂温泉郷
津軽海峡を望みながら旅情あふれる熱い温泉を満喫
古くは室町時代から知られた湯治場。硫黄泉のいで湯は傷に効能があり、身にしみるほどの熱さです。温泉宿に宿泊しない方でも2か所の共同浴場「大湯」と「新湯」で温泉を堪能できます。昔ながらの風情と相まって、旅情を感じることでしょう。津軽海峡を見渡しながらの無料足湯スポットもありますので、熱々のお湯を試してみてくださいね。また、「活イカ備蓄センター」では透き通るほどの新鮮なイカを味わえるのみならず、イカ釣り体験や1周20mの水槽に活イカを泳がせて勝敗を競うイカレースも楽しめます。不漁の場合は休業となりますので、事前に問い合わせして状況を確認してから向かいましょう。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 下風呂温泉郷 |
住所 | 青森県下北郡風間浦村下風呂 |
電話番号 | 0175-35-2010 |
アクセス | ・車で/下北駅から約45分 ・バスで/下北駅から下北交通バスで約1時間「下風呂」バス停下車、徒歩すぐ |
営業期間・時間 | 「大湯」毎週月曜休館 4月~10月 7:00~20:30 11月~3月 8:00~20:30 「新湯」毎週火曜休館 4月~10月 7:00~20:30 11月~3月 8:00~20:30 「活イカ備蓄センター」 5月~9月30日 8:00~17:00 定休日 5月・6月 火曜日・水曜日・木曜日、7月・8月 不定休、9月 水曜日 ※イカが不漁などの理由で活イカがない場合は休業 |
料金など | 「大湯」入浴料350円 「新湯」入浴料350円 |
平均滞在時間 | 1時間 |
関連サイト | 下風呂温泉郷|青森県観光情報サイト アプティネット |
約1時間
10 尻屋崎灯台
レンガ造りの洋式灯台の下、寒立馬の凛々しき立ち姿にうっとり
津軽海峡と太平洋が交わる下北半島最東端、尻屋崎(しりやざき)に立つ白亜の灯台。かつては特有の濃霧や海面下に広がる岩礁により、難波岬や船の墓場と呼ばれるほど船乗りたちに恐れられていましたが、明治時代に入り世界各国との貿易も盛んになったため、イギリス人の設計によってレンガ造りの洋式灯台が建てられました。2018年からは内部の一般公開も開始。また、この地には極寒の冬をじっと耐え抜く馬、寒立馬(かんだちめ)が放牧されています。灯台付近で見当たらない場合は、駐車場のさらに奥の道を車で進んでみましょう。その馬の凛々しい姿に出会える確率が高まります。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 尻屋崎灯台 |
住所 | 青森県下北郡東通村尻屋字尻屋崎1-1 |
電話番号 | 0175-27-2111(東通村役場) |
アクセス | ・車で/下北駅から約45分 ・バスで/下北駅から下北交通バスで約10分「むつバスターミナル」バス停で乗り換え約55分「尻屋崎」バス停下車、徒歩すぐ(5月1日~10月31日のみ運行) |
営業期間・時間 | 尻屋崎へのゲート開放時間 4月1日~4月30日 8:00~15:45 5月1日~11月30日 7:00~16:45 12月1日~3月31日 冬期間ゲート閉鎖 ※2019年以降、灯台内の参観は4月1日~11月下旬、9:00~16:00を予定 |
料金など | 無料 ※但し、灯台内参観料:中学生以上200円 |
平均滞在時間 | 1時間~1時間半 |
関連サイト | 尻屋埼灯台|青森県観光情報サイト アプティネット |
約1時間40分
11 小川原湖周辺
18:30 小川原湖周辺にて宿泊
3日目
12 小川原湖周辺
約1時間
13 奥入瀬渓流
9:00頃 五感で味わう幻想的な自然の美
全長14㎞にも及ぶ奥入瀬渓流は、白く爽やかな清流に沿って生い茂る緑のトンネルを散策できる景勝地。大自然の恵みを全身で感じられ、不意に深呼吸したくなるスポットです。四季折々美しく、新緑、紅葉など四季によって異なる味わいを見せてくれます。1日で回り切るのは難しいので、滝もしくは渓流に見どころを絞って、一部のみ歩くのもおすすめ。散策マップを入手して、事前にポイントを絞りましょう。
十和田湖畔の子ノ口に車を停めてレンタサイクルを利用すれば、風を切りながら壮大な景観を走り抜けることもできます。歩道に並行して車道も通っているため、車で移動しながら時折歩いてみるという手もありますよ。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 奥入瀬渓流 |
住所 | 青森県十和田市大字奥瀬 |
電話番号 | 0176-75-2425(十和田湖国立公園協会) |
アクセス | ・車で/八戸駅から奥入瀬渓流の玄関口「焼山」まで約1時間10分 ・バスで/八戸駅からJRバス東北で約1時間半「焼山」バス停下車、徒歩すぐ(冬季はバス運休) |
平均滞在時間 | 2時間~3時間 |
関連サイト | 奥入瀬渓流~子ノ口 ‐十和田湖散策マップ |十和田湖国 |
約40分
14 十和田湖
水面が映し出す情景に思わず漏れる感動のため息
十和田湖は20万年前に始まった火山活動により形成されたというカルデラ湖。まるで鏡のように空や緑を映し出し、息を呑むほどの美しさを誇ります。遊覧船で湖上を楽しむこともできるほか、湖畔に設けられたいくつかの展望台を巡れば、上から見渡す絶景をそれぞれ違った角度からも望めます。奥入瀬渓流からアクセスしやすい御鼻部山展望台(おはなべやまてんぼうだい)や、夕暮れ時には真っ赤に染まる風景を見渡せる瞰湖台(かんこだい)が一推しです。心行くまでのんびり眺めていたい、そんな雄大な自然に感動を覚えることでしょう。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 十和田湖 |
住所 | 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486(十和田ビジターセンター) |
電話番号 | 0176-75-2425(十和田湖国立公園協会) |
アクセス | ・車で/八戸駅から十和田湖(休屋)まで約1時間25分 ・バスで/八戸駅からJRバス東北で約2時間15分「十和田湖(休屋)」バス停下車、徒歩すぐ(冬季はバス運休) |
営業期間・時間 | 自由(御鼻部山展望台、瞰湖台も入場自由) |
平均滞在時間 | 2時間 |
関連サイト | 十和田湖国立公園協会 |
約1時間半
15 八戸駅
17:00頃 おつかれさまでした!
下北半島では、地図上で近そうに見えても、実際に車で走ると予想以上に時間がかかる場合があります。また、季節によって営業時間短縮及び閉鎖となる場所も多々ありますので、出発前に十分確認しておきましょう。不便を感じることがあるかもしれませんが、それは隠れた名所である証。延々と続く大自然の中で、大地の恵みを肌で感じてみてください。
コースマップ
1日目
- 1 八戸駅
- 2 道の駅よこはま 菜の花プラザ
- 3 恐山
- 4 薬研渓流遊歩道
- 5 薬研温泉
2日目
- 6 薬研温泉
- 7 仏ヶ浦
- 8 大間崎
- 9 下風呂温泉郷
- 10 尻屋崎灯台
- 11 小川原湖周辺
3日目
- 12 小川原湖周辺
- 13 奥入瀬渓流
- 14 十和田湖
- 15 八戸駅