旅行プラン・モデルコース概要
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旭山動物園モデルコース(前半)
1 入園ゲート(正門)
入園ゲートは、正門・西門・東門3つ
旭山動物園への入園ゲートは、正門・西門・東門の3つがあります。クルマで行く際は、無料駐車場がある正門・東門が便利です。バスを利用する場合は、バス停が近い西門を利用してください。正門・西門は「ととりの村」から、東門は「くもざる・かぴばら館」からスタートします。ここでは正門からのコースを紹介します。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | 旭川市 旭山動物園 |
住所 | 旭川市東旭川町倉沼 |
電話番号 | 0166-36-1104 |
アクセス | 旭川駅前バスタッチの6番のりばから、旭川電気軌道のバス(旭山動物園線41・47番線)が約30分間隔で運行。 |
営業期間・時間 | 【夏期開園】 (4月下旬~10月中旬) 午前9時30分~午後5時15分(最終入園/午後4時00分) (10月中旬~11月初旬)午前9時30分~午後4時30分(最終入園/午後4時00分) 【冬期開園】 (11月中旬~4月初旬)午前10時30分~午後3時30分(最終入園/午後3時00分) 【休園日】 11月4日~11月10日、12月30日~2020年1月1日 |
料金など | 大人(高校生以上)820円、中学生以下無料 |
平均滞在時間 | 3時間 |
関連サイト | 旭川市旭山動物園 |
2 もぐもぐタイム
食事をする姿がかわいらしい
動物の生態などの説明を受けながら餌を与える様子を観察できる「もぐもぐタイム」は見逃せません。動物の体調などにより中止されることがあるので、必ずしもお目当ての動物が実施されているとは限りません。入園したらスケジュールを確認し、その時間に合わせてコースを設定しましょう。
3 ととりの村
動態展示はここから始まった!
正門から入園すると、最初に迎えてくれるのが「ととりの村」です。過去最低来園者数を記録した翌年の1997年に完成し、「動態展示の旭山動物園」の礎を作った施設です。大型のフライングケージの中に森や池が作られ、ハクチョウ、コクチョウ、ガン、カモなどの水鳥が放されており、自由に飛び回る姿や、着水する姿、首を水中に突っ込んで餌を探す姿など、鳥類の躍動を観察できます。春にはカモのオスの色鮮やかな繁殖羽、初夏にはたくさんのヒナを連れて泳ぐ姿が見られるなど、季節による移り変わりも楽しめます。
4 ぺんぎん館
水中を飛ぶように泳ぐペンギンの躍動感
動態展示第2弾として2000年にオープン。360度見渡せる水中トンネルから、ペンギンが空を飛ぶように泳ぐ姿を観察できます。陸上ではヨチヨチと歩くペンギンですが、水の中ではとても俊敏。キングペンギン、キタジェンツーペンギン、ミナミイワトビペンギン、フンボルトペンギンの4種類が飼育されていますので、それぞれの違いを見分けるのも楽しいものです。12月中旬から3月下旬にかけて「ペンギンの散歩」を実施。雪の中を力強く歩く姿に感動を覚えますよ。
5 あざらし館
マリンウェイを行き来する姿が大人気
北海道の小さな漁港をイメージして作られています。マリンウェイ(円柱水槽)の中を行き来する姿が話題となり、旭山動物園の人気を不動のものにしました。オホーツク海やベーリング海に生息しているゴマフアザラシと、ケガをして保護されたウミネコとオジロワシを同じ施設で飼育する「共生展示」が行われています。
アザラシは流氷に乗って北海道にやってきて、そのうえで出産や子育てをします。旭山動物園では、極寒の時期にプールを凍らせて人工的に流氷を作り、野生の姿を再現しています。氷に開いた穴から顔を出すアザラシは、とてもキュート!
6 きりん舎
キリンと同じ目線で
高低差を活かしてキリンと同じ目の高さから観察のできる貴重な施設です。アミメキリンが飼育され、長い舌を出して餌を食べる様子を間近に見れます。共生展示により、キリンの足元にはホロホロチョウが走り回っていますが、踏みつぶされることはないようです。
7 かば館
突然飛んでくるフンに気を付けて!
かば館には、2頭のカバが屋外と室内で交互に展示されています。屋外展示は、お客さんとの距離が近く、時折オシッコやウンチが飛んできます。ボランティアの案内係の方が「離れて!」と教えてくれますので、逃げ遅れないでくださいね。他の動物園で見るカバは、身動きせず汚れた水に浸かっていることが多いですが、屋内のプールでは、カバが水中で動き回る姿を見ることができます。めったに見れない足の裏も観察できますよ。かば館ではダチョウやイボイノシシも飼育されています。
8 こども牧場・第2こども牧場
動物たちを身近に感じるミニ牧場
人と動物が触れ合える唯一の施設で、ペットと家畜を展示しています。こども牧場では、ウサギやモルモットに触れることで、体温や臭いを感じることができます。第二こども牧場は、ヤギやヒツジ、ポニーなどがいます。崖登りが得意なヤギの生態を活かして、高い場所に餌を設置するなど、知られざるポテンシャルの高さに驚かされます。
9 くもざる・かぴばら館
異なる二種類が仲良く同居
2種類の動物を混合・共生展示しています。上空はクモザル、水辺はカピバラのテリトリーで、陸上を共有しています。ともに中南米に生息する動物で、日中行動するクモザルに対し、カピバラは夜行性など、自然界でも棲み分けができています。クモザルは長い尻尾を器用に使って動き回ります。カピバラは世界最大のげっ歯類で泳ぎが得意です。水中から顔を出したときに便利なように鼻・目・耳が同一直線状に並んでいます。寒さに弱いため冬期間の展示が中止されていましたが、2018年に暖房設備が整ったかぴばら館がオープンし、通年展示されるようになりました。
10 チンパンジーの森
チンパンジーに感じる人間味
高所で生活するチンパンジー。タイミングが合えば、オスが自分の力を誇示するために、全身の体毛を逆立てて体を大きく見せながら暴れまわり、大きな声をあげる「ディスプレイ」という行為が見られます。また屋外放飼場はガラス一枚で仕切られており、道具を使って遊ぶ姿なども近い距離から観察できます。チンパンジーは人間にもっとも近い動物と言われており、一挙一動に人間味を感じます。
11 さる山
たくさんの子ザルが元気に走り回る
自然について考えてもらうために、擬岩や擬木を配し日本の里山を再現しています。後方に旭川の展望が開け、抜群のロケーションを誇っています。多くのサルの仲間が熱帯を中心に暮らすのに対し、ニホンザルは雪の降る地域にも生息する珍しいサルです。雪の日は大勢が体を寄せ合って寒さをしのぐなど、ほほえましい姿が見られます。
12 北海道産動物舎
北海道の自然がここに集約
北海道の大自然に育つ動物が集まった施設。キタキツネ、エゾタヌキ、エゾユキウサギ、エゾリス、エゾモモンガなどの哺乳類や、オオワシ、オジロワシ、エゾフクロウ、コノハズクなどの猛禽類、アカゲラやキジバトなどの鳥類が展示されています。また外来種として道内で増殖しているアライグマや、ハシブトガラス、ハシボソガラスなどの害獣と呼ばれる生き物も展示。人間が関わることで発生する動物の問題についても啓発しています。
13 てながざる館
とびぬけた運動神経に誰もがくぎ付けに!
シロテナガザルの運動神経やスピードを存分に観察できる施設です。施設の向かいに高さ14mの鉄塔があり、すさまじいスピードで腕わたりを繰り返します。数匹が追いかけっこをする様子は必見です。その様子を地上でウシ科のキョンが静観。生息地はそれぞれ東南アジア、中国・台湾と異なりますが、テリトリーが異なるため、共生が可能なのだそう。
14 オランウータン舎
高さ7mを渡り切るスリリングな光景
高所にポイントを置いた施設で、森で生活するオランウータンの姿を再現。室内展示場は高さ7mを誇り、ロープを使って動き回る様子を観察できます。また屋外に檻で囲まれた放飼場と、高さ17mの空中放飼場を設置。二つはロープでつながれており、もぐもぐタイムで移動する姿が披露されています。もちろん渡るか渡らないかはオランウータンの気分次第。必ず見られるショーではありませんので、ご了承ください。
15 シマフクロウ舎
自然界に約140羽しか生息しない絶滅危惧種
シマフクロウは、羽を広げると1mに達する世界最大の猛禽類です。釧路市動物園から繁殖のために旭山動物園にやってきました。シマフクロウの「シマ」は、縞模様ではなく、北海道を表す「島」を指します。釧路湿原や知床半島に約140羽程度が生息する絶滅危惧種。シマフクロウ舎の中には、絶滅危惧種になった理由や保護活動について展示されています。動物園を通して、自然界にも目を向けてみてください。
旭山動物園モデルコース(後半)
16 オオカミの森
「一匹狼」は間違い。群れを成して生活します
北海道には明治時代くらいまで、エゾオオカミが生息していました。しかし家畜を襲うなどの理由から害獣とされ、開拓使によって賞金がかけられ、駆除によって絶滅してしまいました。その結果生態系が崩れ、捕食されていたエゾシカが増加。農作物が食べられたり、森の植物が食い荒らされたりして森林破壊が進むなど、更なる問題が発生しています。オオカミの森では、カプセルから顔を出して近くで迫力ある姿を観察できます。閉園を知らせる「蛍の光」が流れると、何故か全員で遠吠えを始めます。
17 エゾシカの森
夏毛と冬毛で異なる模様を観察
啓発を含めて作られたのが、オオカミの森・エゾシカの森です。共生は出来ませんが、オオカミの遠吠えを耳にすることで、エゾシカにも適度な緊張感が現れると言います。エゾシカの夏毛は茶褐色に白い点々の模様があり、シカの仲間でも特に美しいです。冬毛は白い点々の模様が消え、灰褐色になります。季節ごとの違いを楽しんでください。
18 レッサーパンダ舎
愛らしさナンバーワンの木登り名人
施設は出窓タイプと、吊り橋を渡って通路を挟んだ向かいにある木に設置されたタイプの2種類。木に登ったり、絶妙なバランスを保って幹で寝たりと、かわいらしい姿を見ることができます。レッサーパンダには聞き手があり、餌などをつかむときは、必ず片方の腕しか使いません。細かな点に注意しながら観察すると、それぞれの個性が見えてきます。
19 ほっきょくぐま館
白い巨体が水中を泳ぐ!
ホッキョクグマの泳ぐ姿に驚く人も多い、旭山動物園の人気施設。巨大プールのある放飼場はアクリル越しに泳ぐ姿を見ることができ、目の前を通り過ぎるたびに歓声が上がります。堀を利用した柵のない放飼場にはシールズアイ(カプセル)が設置され、近寄ってくるホッキョクグマを観察できます。これは氷の穴から顔を出したアザラシを食べる習性を応用したもので、捕食されるアザラシの視点になるという、ちょっと怖い体験です。
20 もうじゅう館
上からも下からも猛獣を観察
アムールトラ、ライオン、ヒョウ、ユキヒョウ、エゾヒグマなどが飼育されています。それぞれの放飼場は、動物たちの生活環境をイメージして作られています。また、動物と同じ高さから観察できるほか、上や下からの観察も可能。高所を好むヒョウを真下から見上げると、足の裏の肉球の様子なども細かく観察できます。
21 レストハウス雪の村
50年前からの味を引き継ぐ旭川ラーメン
園内には正門前、ほっきょくぐま館付近、動物資料展示館付近、東門内にレストハウスなどがありますが、ぜひ訪れてほしいのが東門駐車場のすぐにある「レストハウス雪の村」です。50年ほど前に旭山スキー場のレストハウスとして開業。2003(平成15)年のスキー場廃止により、独立したレストハウスにリニューアルされました。食材は北海道産や旭川産にこだわっています。中でも旭川ラーメンはオープン当時の味が継承されています。園外にあるので、利用の際は東門の係員に再入場することを必ず申し出てください。
【観光地・店舗】の基本情報 | |
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名称 | レストハウス雪の村 |
住所 | 旭川市東旭川町倉沼11-15 |
22 出口ゲート
何度も足を運びたくなる! 魅力に溢れた動物園
出口ゲート付近では、旭山動物園のあちこちから「動物園って、こんなに楽しかったんだ!」という声が聞こえてきました。飼育数は約110種類、広さはサッカーグラウンド30面ぐらいと、それほど大きくはありませんが、躍動感の伝わる展示や、もぐもぐタイムなど見どころが多く、満喫するには最低でも3時間は必要。ゴールデンウィークや夏休み期間など、混雑する時期は更に時間にゆとりを持った方がよいでしょう。見れば見るほど知らなかった気づきや発見がありますので、たっぷりと時間をかけて周ってくださいね。
旭山動物園を観光する場合、旭川市内に滞在して観光するか、周辺の富良野・美瑛をめぐりながらあわせて観光する方が多いですが、札幌発着の日帰りバスツアーなども数多く催行されていますので、うまく利用すれば効率的に観光することができます。
コースマップ
旭山動物園モデルコース(前半)
- 1 入園ゲート(正門)
- 3 ととりの村
- 4 ぺんぎん館
- 5 あざらし館
- 6 きりん舎
- 7 かば館
- 8 こども牧場・第2こども牧場
- 9 くもざる・かぴばら館
- 10 チンパンジーの森
- 11 さる山
- 12 北海道産動物舎
- 13 てながざる館
- 14 オランウータン舎
- 15 シマフクロウ舎
旭山動物園モデルコース(後半)
- 16 オオカミの森
- 17 エゾシカの森
- 18 レッサーパンダ舎
- 19 ほっきょくぐま館
- 20 もうじゅう館
- 21 レストハウス雪の村
- 22 出口ゲート